ニューメキシコは、アメリカの一部となり、新しい州で、最初の法廷が開かれました。議長を務める年老いた裁判官は、心が堅苦しいもとカウボーイでもあり、インデイアンの戦士でもありました。
自分のベンチに腰を下ろし、訴訟裁判がはじまりました。ある男が、馬を盗んだことで起訴されていました。訴訟側の番になり、原告とその目撃者は、正式に尋問されました。
被告の弁護人が立ち上がり発言しました。「判事、私のクライアント側の意見を申し上げたいと思います」。
判事が口を開き「座りなさい。その必要はありません。陪審員が困惑するだけです」。
私たちを自由に解き放ってくれる「真実」は、通常だいたい、私達がむしろ利きたくない真実であることが多いのです。(From the book“AWARENESS” by Anthony DeMello)