今の時代は、(団結)する本質的な意識に欠けています。結束という言葉には、自分以外の他者が根本的な存在価値を持っていると認め、その人にコミットすることを意味しています。時間であれ労力であれ、自分がなんらかを投資することで見返りを求めません。その個人に対して、その人の人間性のゆえに、愛情と心のケアを捧げたいと思うことであり、相手が自分にとって何ができるかということは関係ないのです。宗教的な言語を使って言うと、人間同士の付き合いでは、相手を神の創造によって創られたものだとみなし、喜びと畏怖の念をもって接すること、そして人間一人ひとりが、神のスピリット(魂)を具現化した象徴そのものであると認識する必要があるとしています。

しかし、現実には、お互いを自分自身のエゴをただ強調するための手段として扱っている、もしくは自分のニーズを満たすためにつきあっている場合があまりに多いのです。しかしこれが真実であるならば、どのような人間関係においても、豊かな安定した絆を築く事はできません。例えば、あなたのパートナーが、自分のニーズをさらに満たしてくれる人を自分以外に見つけることもあるかもしれません。ありえないとは確信できないのです。もしそれが現実となれば、パートナーは他の人を見つけてあなたのもとを去るでしょう。その理由は、私たちは、基本的にどれだけ自分のニーズを満たすことができるかを最優先して自分の価値を測ります。そして、そのような人間関係では、パートナーが実は自分のニーズを満たすことに精一杯で、他の誰かのために捧げる余裕がないことが結局分かり、さらに孤独を感じるのです。

今日、多くの人々が孤独を感じていることも驚きではありません。お互いのことを、本質的に価値がある存在であり、人は神の創造によって生まれたもので、畏怖とワンダー(摩訶不思議)を持ってお互いの存在自体が小さな奇跡であること感じることができない世界に住んでいるために、人々は心の中に安堵感をさらに持てなくなっているのです。この経済が繁栄した世界を満たす自己中心的な考えは、私たちの人生にも影響を及ぼしています。家族や様々な人間関係のバランスが崩れ始めました。自己中心的な考え、物質主義、そして常に世界で一番であることを求められるビジネスの世界に住んでいるため、家に帰れば、全くその逆の態度をとることを求められても(優しく思いやりを持って接する)不可能なのです。その結果として、大きなスピリチュアルかつ道徳的な危機が社会にもたらされているのです。その危機とは、まさにこのビジネスの世界で培われた実利的意識が原因となっています。

スピリチュアリテイーは、畏怖、ワンダー(摩訶不思議)そして喜びを感じながら、ユニバース(宇宙的意識)(そしてお互いの人間同士との関係も含む)との関連を持つことができる現実に適応することを示しています。それは、自分の経済的、政治的、もしくはエゴの目的をさらに発展させるためにユニバース(お互い)をどのように利用するかという見解に基づいたものとは全く反対のものです。現代において、スピリチュアルな見解と、思いやりのある細やかな態度を毎日の生活に融合させるための空間を職場、政府、そしてメデイアに求めることは、事実上まだ不可能です。(The Politics of Meaning Intro. Letter)

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