なぜ痛みが必要なのでしょう?
偶然にも舌を噛んでしまった時、ポジティブにその痛みをとらえることは、とても難しいものです。足の親指にできた水ぶくれも同じことです。誰もズキズキ痛む足など嫌ですよね。しかし、全く痛みを感じなかったらどうなるでしょう? 何度、同じように自分の舌を噛んでしまうことでしょうか? 何度、お風呂で背中を焼けどしてしまうでしょう?

身体的な痛みは、ある意味では、私達に警告してくれている素晴らしいシステムで、さらなるダメージを防いでくれるのです。「あなたが今、していることを変えたほうがいい」というメッセージを送ってくれているのです。感情的な痛みも、類似したメッセージを伝えます。「あなたの考え方を変えたほうがいいよ」と私達に伝えているのです。
「他の人をコントロールできると期待しないでください」
「他の人が、あなたと同じように行動できると期待しないでください」
「自分の幸せを、他の人に頼らないでください」
あなたが同じ考えを持っている限り、同じ痛みを感じ続けます。そして「私は正しいの」と信じ込むのです。不幸なことに、「正しい」ということは、何の助けにもなりません。

足の水ぶくれも、靴を替えたほうがいいというメッセージなのです。感情的な痛みも同様に、頭の中の水ぶくれの感覚のようなもので、考え方を変えなさいというメッセージなのです。身体的、感情的な痛み両方とも、同じことを繰り返す限り、私達の苦しみは続いていくのです。
(The Daily Guru, February 26, 2004)

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