繊細(感受性が豊か)であるということは、確かに、物事に対して思いやりのある感情をもつことです。 例えば、苦しんでいる動物を助けてあげたいと思うこと、多くの人が裸足で歩く道に転がっている石をよけてあげること(怪我をすると危ないから)、道でくぎが落ちていたら、車のタイヤがパンクしてしまうかもしれないと拾ってあげることなどです。繊細(感受性が豊か)であることは、他人、鳥、花、木の存在を感じること。それらが自分のもの(自分が所有しているもの)だからということではなく、あなたがこの美しい物事、事象に目覚めているからです。では、どのようにして「繊細な(感受性豊かな)」心を育てていくことができるでしょうか?。。。
あなたの感受性がより豊か(敏感)になると、自然に咲く花を摘まなくなります。「破壊したくない」(自然に美しく咲いている花を奪いたくない)、人を傷つけたくないという願望が自発的に生まれ、真の尊敬、愛情が生まれてきます。愛するということは、人生で一番大切なことです。しかし、愛とはどのような意味があるのでしょうか? 誰かがあなたのことを愛しているから、そのお返しとして愛するのであれば、それは本当の愛情ではありません。愛するということは、途方もない深い愛情を、何も見返りを期待することなく感じることなのです。。。
(感受性を豊かに持つという事は、愛情を育てることです)。
愛情という素晴らしい感情が心の中に宿り、その深さ、喜び、そしてエクスタシーを感じた瞬間に、あなたの住んでいる世界が変わっていくのが分かるでしょう。
新しい世界を構築できる人というのは、愛情に満ち、生命力があり、幸せである人たちです。
(Think on These Things by J. Krishnamurti, pages 129 & 204-5)