私の母国では、夏は短くまた暑いとは限らないので、天気がよいとみな大喜びで外へ出て、できるだけたくさんの日光を浴びて新鮮な空気に触れようとします。ただし、長袖の服を常に持って行く必要があります。夜になると冷え込みますし、いつ雨が降り出すかわからないからです。その点、日本の天気は予想しやすく、夏も長いので恵まれています。しかし、代わりに高温多湿という問題があります。コンクリートとガラスだらけの都心部は、蒸し暑い日には最悪の環境になります。多くの人はエアコンのきいたせまい室内に閉じこもって、外へ出ようとしません。果たして本当にこんな風に1日を過ごしてしまってよいものでしょうか?
たとえ夏の日本であっても、私は外で過ごすことを好みます。特におすすめしたいのは、休日には都心から離れて、木陰や冷たくて気持ちのよい川や海で過ごすことです。もちろん汗はかきますが、それは自然なことでありよいことです。体も汚れるし、かゆくなったり、筋肉痛になるかもしれません。しかし、それも人生の醍醐味ではないでしょうか。木が生み出す酸素は家の天井から吹きつける人工的な冷たい風よりもずっと心地よいものです。水筒の水は氷の入ったダブルフラペチーノよりずっとおいしく感じられるでしょうし、ハイキングブーツは混雑したエレベーターよりもずっと足によいでしょう。遠くの富士山をしばらく眺めていれば、抱えている悩みだってきっとささいなことに思えてくることでしょう。
Asakoの翻訳