自分の身近で戦争が起きて、あるいは自分の子どもが飢え死にしそうで、または自身の権利のために立ち上がったために政府に命を狙われて、我が家を去らざるを得なくなるのを想像してみてください。あなたは言葉も通じず知り合いもいない、更には未来も見えない異国の地へ行くのです。怖いですよね。幸運なことに、私たちの大部分はそんな試練を体験せずに済んでいます
しかし、それが世界中の難民たちの人生です。私は神奈川にあるイチョウ団地へ行く機会があり、そこではたくさんの難民(主に東南アジアや南アメリカから来た)が日本人と暮らしていました。困難な状況にあるにもかかわらず、彼らは生命力と施しの精神に溢れており、食べ物を(無料で)勧めたり、多文化祭りでそれぞれの祖国のパフォーマンスを行ったりもします。なんと美しい―「貧しい者から富む者へのボランティア」です。普通は逆だと思い込みがちですが。
これは誰にでも、他者に与えることのできる何かがあるということの証拠です。あなたも自分に与えられたものや楽しめることを見つけ、それをひとと分かち合うことができる―するとそれが自分にも返ってきて、他の人々も、あなたと分かち合いたいと思うようになり、みんなに恩恵があります。イチョウ団地の人々の施 しと思いやりの精神は、たくさんの外部からのボランティア(日本語を教えたり、子どもと遊んだりなど ―http://www.tmkobo.com/join.html)を呼び寄せました。人々が充実した人生を送る秘訣は、そんな関係を築き、深 めることにあるのです。
自分自身を大切に―それは自分にとって楽しく、しかも得意なことをしてみんなと分かち合い、ひととつながる喜びを知ることです!(レミさんの翻訳)