昔むかし、日中には鳥たちがさえずり、虫たちが音楽を演奏している森がありました。木々が多く育ち、花が咲き乱れ、様々な生物が自由に歩き回っていました。
その森に足を踏み入れた者は、神の家といわれている「ソリチュード(沈黙)」に導かれました。その神とは、自然の静けさと美しさをいつくしむ神です。
しかし、アンコンシャス(無意識)という時代が訪れ、高層ビルを立てることが可能になり、川や森、そして山々は一ヶ月で破壊されました。祈りを捧げる宮は、森の木や、森林土壌の石を使って作られました。様々なとがった先端が空にむかってそそり立ち、空気はベルの音で充満し、熱心な説教とともに、祈りと詠唱がささげられました。
そして、神は家を失ったのです(つまり、神が以前存在していた空間が、存在しなくなったということです)。(From “Taking Flight” by Anthony de Mello, 35-6)