春が来ると、動物も植物も冬の眠りから目覚め、新しい命の息吹を覚えます。世界中のトラブルなどは知らずに成長し、例えば花のように、その成長過程においても、見る者に美を分け与えてくれます。
冬の寒さの名残りの中、動植物の新しい命は機会を逃さず、本来の姿になるために再生し痛みを経験してゆきます。そうした努力の結果、わたしたち人間はその恩恵を被ることができるのです。
成 長に伴う痛みに対する恐怖心は、わたしたちをリスクを冒すことから遠ざけます。それなのにわたしたちの多くは「たいくつな人生にはまってしまって抜け出せ ない」などと文句を言うのです。でもこのリスクこそが、外に出て新しい人々に会ったり、新しい仕事を始めたり、自分の夢-理想の人生に向かったりするのが 怖く思える時に、本当に欲しいものは何なのかに気付かせ、咲き誇る桜の美しさに打たれた時を周囲と共有できるような、そんなより満たされた人生へ向かう、その一助となるのです。チャンスをつかもう。(Junko Maedaの翻訳)