ある師が、弟子たちにむかって、いつ夜が終わり一日が始まるかがどのようにして分かるかを尋ねました。ある弟子は「遠くに動物が見え、それが牛か馬か区別できるとき」。
「いや違う」師は答えました。
「遠くに木が見えて、それがマンゴかニームの木かが分かるとき」。
「それも違うな」。
そして弟子たちは師に尋ねました。「それでは、一体何なのですか?」
「ある男の顔をみて、その顔に自分の兄を思い出すとき、ある女性の顔を見て、その顔に自分の妹を思い出すときだよ。それができなければ、今が一体何時であろうと、太陽が出ていてもいなくても、いつまでも夜なのだよ」。(From the book “Taking Flight” by Anthony de Mello, page 161)