自己改善の強い願望が、批判の感覚を、より鋭くしています。そして、自分や他人のためになる、本当の意味での「改善」の邪魔となっているのです。今持っている視野や見方をさらに広げ、批判するのではなく、自分、そして他人に対する自分の根本的態度を「受け入れて」ください。
「受け入れること」は、惰性ではありません。あるがままの姿を、そして人生のありかたを最大限に活用するためにも、ありのままの状態を、喜んで認識することなのです。これは、状況の変化や、決断の石に影響を与える行動やイニシアチブも含まれているかもしれません。もし、「種」を「種」と認識できれば、お水をあげる準備ができます。もし「不正」を「不正」と認識できたら、その抑圧と戦い、公正をもたらすように戦えるのです。現実を認識し、認め、気づきを持つ事は、自己満足ではなく、個人の成長そして、社会的変化をもたらす最善の「招待状」なのです。(Unencummbered by Baggage by Tony DeMello, p25)