ある昔のこと、ある偉大なGenshaが宮中の役人をお茶に招きました。挨拶を交わした後、その役人は尋ねました。「偉大なる師と一緒に過ごせる、この貴重な時間を無駄にしたくありません。教えてください。私たちが日ごろ持っているのに、気付かないものとは、どういう意味なのでしょうか?」
Genshaは、ケーキを男に差し出しました。そしてお茶を注ぎました。食後の後、この役人は、さきほど自分が言ったことを師が聞き逃したのかも知れないと思い、質問を繰り返しました。「聞こえていたよ。」と師は彼を見つめて言いました。「これがまさにその意味なのだよ。毎日持っているのに、見えていない事というのは。」
知る者は、あえて言葉を語りません。言葉を語る者は、知らない者なのです。賢者は、つねに口を閉じて沈黙しています。つまらない話題で口を開くのは、愚かなものがすることです。(From “Taking Flight” by Anthony de Mello, p.180)