世 界中のほとんどの文化や宗教において、年末というのは、何かしらの贈り物の機会を与えるものです。例えば、クリスマスのプレゼント交換や、日本のお歳暮の 習慣がそうです。そして、現在の物質主義な文化では、本来の「心を贈る」と言う趣旨から外れ、物質的なことばかりにますます気を取られてしまっています。
み なさんにとって、人生において忘れがたい素敵な思い出と言えばなんですか?たいていは、ものすごく楽しかったことや、愛する人と過ごした時間、奇跡を目の 当たりにしたこと(例えば素晴らしい夕陽や子供の誕生)などでしょう。言い換えるならば、こうした宝物は、物質的なものに依るものではなく、素敵な人々や 愛する想いに基づいています。こ のように、色褪せず記憶や想いの中に生き続け、決して消え失せることのないプレゼントを、この季節に贈ることにしませんか?落ち込む人を励まし、病気の人 を看病し、愛する人と自然を楽しむ。これらには費用はまずかからないけれど、他のどんな物より貴重で、その祝福はあなた自身へと返ってきます。
全ての宗教が、言い回しは違えど「与えよ、さらば与えられん」と教えているように、あなたが与えることによって与えられる、多くの恵みを楽しまれますように。 (Junko Maedaの翻訳)